うちの塾には、生徒の成長のために「必要だと思ったこと」を自ら考えて動ける講師がいます。
先日も、授業前に教室を歩いていると、ある講師がエクセルを開いて黙々と作業していました。
聞いてみると、前回の授業で生徒がつまずいた単元だけをまとめた “オリジナル小テスト” を、誰に頼まれたわけでもなく作っていたのです。
もちろんこれは勤務時間外の作業で、賃金が発生するものではありません。
それでも彼は、「テスト前に少しでも自信を持ってほしい」という思いだけで手を動かしていました。
こうした姿勢を見るたびに、
教育者としての責任感や誇りを強く感じます。
私自身も、先週は大学受験が近いので、ある生徒の進路相談にじっくり向き合っているうちに気づけば夜の23時頃になっていました。特別なことをしたつもりはなく、「今このタイミングで一緒に考えておくべきだ」と自然に思っただけです。
こういう生徒のために動くことが当たり前になっている人だけが、うちの教室には集まっています。
採用でも、スキルよりもこの価値観に共感できるかどうかを一番大切にしています。
教材やスキルは大事ですが、生徒を本当に伸ばすのは、目に見えないこうした関わりです。







