集合塾の大きな特徴と、難しいところ
集合塾では、一人の講師が複数の生徒に対して同じ授業を進めていきます。
周りの生徒と一緒に頑張ることができたり、授業のペースが決まっていることで計画的に学習できたりするというメリットがあります。
一方で、集合塾だからこそ難しいこともあります。
それが、
一度つまずいたときに、その生徒だけ前の単元まで戻ることが難しい
ということです。
例えば、英語で「長文」を勉強しているとします。
ところが、その生徒は実は単語や英文法の段階ですでにつまずいていた。
本来なら、一度前の単元に戻って、分からない部分を確認する必要があります。
しかし、集合塾では他の生徒も一緒に授業を受けています。
一人の生徒がつまずいているからといって、授業全体を止め、その生徒だけ以前の単元に戻ることは簡単ではありません。そのため、
「分からないまま次へ進んでしまう」ということが起こりやすくなります。
勉強は「積み重ね」が大切
特に数学や英語は、前の単元の理解が次の単元につながっています。
例えば、英語では
単語
↓
文法
↓
英文解釈
↓
長文読解
というように、基礎ができていなければ、その先の学習で苦労することがあります。
だからこそ、
「今の単元が分からないから、今の単元をもっとやる」
だけでは解決しないことがあります。※一度、前の単元まで戻る必要があるのです。
「勉強する習慣」がない子ほど、個別指導との相性がいい
もう一つ、集合塾で成績を伸ばすことが難しいケースがあります。
それが、自分から勉強することが苦手な生徒です。
集合塾では、基本的に決められた時間に授業を受け、先生の説明を聞き、宿題に取り組みます。
そのため、授業以外の時間に自分から勉強する習慣がなかなか身につかない場合、授業を受けているだけでは成績につながりにくいことがあります。
「勉強しなさい」と言われても、何をすればいいのか分からない。
宿題を後回しにしてしまう。
分からない問題があっても、そのままにしてしまう。
こうした生徒には、単純に授業を受けてもらうだけではなく、勉強そのものに向き合えるようにサポートすることが必要です。
個別指導は「先生との距離」が近い
1対1・1対2の個別指導には、学習面だけではなく、もう一つ大きなメリットがあります。
それが、
先生と生徒との距離が近いことです。
生徒の表情や反応、問題を解くスピード、手が止まっている時間などを徹底的に見ながら授業を進めることができます。
そして、
「今日はここまでできたね」
「前より計算が速くなったね」
「この問題、最初はできなかったけど今はできるようになったね」
といった、小さな成長をその場で伝えることもできます。
こうした積み重ねが、生徒の「もう少しやってみよう!できた!」という気持ちにつながることがあります。
もちろん、個別指導だから必ず勉強のやる気が出るわけではありません。
ただ、生徒と先生の距離が近いからこそ、一人ひとりの状態を見ながら声をかけ、モチベーションを上げていきやすい環境ではあります。
勉強が苦手な子にとって、
「分からないからやりたくない」
という状態から、
「先生と一緒ならやってみよう」
という状態に変わることは、とても大きな一歩です!!
集合塾から転塾してきた生徒の多くに、成績の変化が見られます
私たちの塾にも、これまで集合塾から転塾してきた生徒がたくさんいます。
もちろん、生徒によって性格も学力も異なるため、「個別指導に変えれば必ず成績が上がる」とは言えません。
しかし、実際に指導していると、集合塾から転塾してきた生徒の多くに、成績の改善が見られます。
その理由の一つが、
「一人ひとりに合わせて授業を変えられること」
だと考えています。
分からなければ戻る。理解できたら進む。勉強に気持ちが向いていなければ、まずは先生との関係をつくる。
そして、できるようになったことを一緒に確認する。
こうした細かな対応は、1対1・1対2だからこそ行いやすいものです。
「いつか戻ればいい」が一番もったいない
最後に、保護者の方に知っておいていただきたいことがあります。
勉強のつまずきは、早い段階で見つけて対処する・早期発見ほど、取り戻すための負担が小さくなります。
例えば中学1年生の段階で数学の基礎につまずいている場合、早めに戻って復習すれば、比較的短い期間で追いつけることもあります。
しかし、その状態のまま中学2年生、3年生と進んでしまうと、以前の内容に加えて現在の内容も勉強しなければなりません。
そうなると、
「今の勉強」+「過去の復習」
を同時に行う必要があり、取り戻すための時間も労力も大きくなります。
「今は何とかついていけているから、もう少し様子を見よう」
そうしているうちに、苦手がさらに積み重なってしまうこともあります。
早い段階なら少しの復習で済んだことが、後になってからでは、より多くの時間をかけなければ取り戻せなくなる。
だからこそ、
「成績が下がってから」ではなく、「少し伸び悩んでいる」と感じた段階で、学習方法を見直すことが大切です。
大切なのは「その子に合った環境」
集合塾が悪いわけではありません。
集合塾のスタイルが合っていて、成績が順調に伸びているのであれば、無理に変える必要はありません。
ただ、
「授業についていくことが難しい」「分からないところをそのままにしてしまう」「自分から勉強することが苦手」「勉強へのモチベーションがなかなか上がらない」
という場合には、1対1・1対2の個別指導が合っている可能性があります。
大切なのは、どの塾に通うか・知名度だけではありません。
「その子が、きちんと理解でき、前向きに勉強できる環境で学べているか」だと思います。




-1.pdf-10.png)


