子どものやる気を引き出す家庭環境づくりとおすすめの学習方法【小学生】

塾や学校以外で子どもが長い時間を過ごすのは、それぞれの家です。そのため、家で子どものやる気を引き出せる環境がつくれるかどうかは、子どもの学力に大きく影響します。塾や学校の場合は、先生がいて子どもたちは同じ環境で勉強しますが、家庭環境はそれぞれに違います。だからこそ、家庭における環境づくりはとても大切なのです。
では、子どものやる気を引き出すために親ができることは一体何なのでしょうか。今回は、家庭環境づくりでやるべきこと、やってはいけないことについてお話いたします。

目次

「勉強しなさい!」と叱るのは逆効果

「勉強しなさい!」と叱るのは、子どもが学習意欲をなくしてしまう原因になります。たとえ親が子どもの将来のためを思っていたとしても逆効果です。
教育心理学でよく使われる言葉に「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」があります。外発的動機づけとは、報酬や評価、罰則といった外部からの働きかけによる動機づけのことです。一方、内発的動機づけは、勉強そのものが楽しい、興味や関心があるという理由から生まれる動機づけのことです。子どもを叱るのは外発的動機づけを刺激する行為で、一時的に勉強をさせることはできます。

しかし、叱ることで強制的に勉強させると自主的に勉強に取り組む姿勢がなくなります。叱るのをやめたりご褒美をあげたりすることをやめたら、子どもが勉強しなくなってしまうので長続きしません。しかも、叱ることで逆に反発されてしまい、ますます勉強しなくなるという悪循環に陥ることすらあります。

監視はNG 親子で一緒に勉強すると子どものやる気がUP!

子どもを上から目線で監視していませんか。
よく漫画やアニメなどで、お母さんが子どもの勉強部屋の前に立って腕を組み、厳しい目を向けている様子が描かれています。しかし、厳しい目で監視しても、子どもにとっては息苦しく、プレッシャーを感じてしまうだけです。そこで、おすすめなのが親子で一緒に勉強に取り組むことです。例えば、子どもが算数を勉強している隣で資格の勉強をしてみてください。子ども1人だけで勉強しても集中力が続かずにだらけてしまいがちです。しかし、隣で誰かが勉強をしていたら、子どもは「自分もやらないと!」という気持ちになります。子どもの隣で一緒に勉強することで、マラソンの伴走者のような役割をしてあげられるのです。

集中力を高める時間管理テクニックを活用しよう

家で勉強していると集中力が途切れ、途中でテレビを見たりゲームをしたりしてしまうことはありませんか?
そんなときは、集中力を高める「ポモドーロ テクニック」(※)がおすすめです。用意するのはキッチンタイマー。スマートフォンのストップウォッチ機能を利用していただいても構いません。やり方はとても簡単で、まずタイマーを25分にセットします。そしてアラームがなるまで勉強に取り組み、アラームがなったら5分間休憩します。そして休憩が終わったら再びアラームがなるまで集中して勉強に取り組みます。

ポモドーロはイタリア語で「トマト」の意。ポモドーロテクニックを考案した人が使ったタイマーがトマト型だったことが名前の由来とされています。時間は25分が長いようなら、短く15分程度にするなど子どもの発達段階に応じて工夫をしてみましょう。時間を決めて勉強することは、集中力を高めるのに有効であり、メリハリのある時間の使い方ができるようにもなります。
また、勉強と関係のないものを手が届くところに置かないようにすることも大切。より勉強に集中して取り組めるようになります。

※仕事や勉強、家事などのタスクを25分間続けた後に5分の休憩を取り、そのサイクルを最大4回続けるという時間管理術のこと。1980年代にイタリア人のフランチェスコ・シリロによって考案されました。

子どもは褒めて伸ばす?自己肯定感を育てる家庭環境づくり

「子どもは褒めて伸ばす!」とはよく言われますよね。
しかし「厳しく叱った方が伸びる子もいるのではないか」と悩む人もいるのではないでしょうか?ただ、どの子どもも、基本的には褒めて伸ばした方が子どもの自己肯定感を育むことができます。
例えば、漢字ドリルに漢字を書く宿題で「もっと丁寧に書きなさい!トメ、ハネが全然、できてないじゃない!」と否定的な言葉を投げかけるのと「上手に書けたね。次はこのトメ、ハネをしっかり書くと、もっと上手になるよ!」というのとでは、同じ趣旨の発言でも、子どもの受け止め方が変わります。
まずは、否定から入らずに肯定的な言葉を子どもに投げかけてみましょう。それが、子どものやる気を引き出す家庭環境づくりの第一歩です。

体験と経験重視の学習方法が子どもを伸ばす

小学生には体験と経験を重視した学習方法が有効です。
教育心理学で有名なピアジェによると7歳〜11歳は「具体的捜査期」にあたります。具体的なものに注目しながら論理的な思考を獲得していくのです。
例えば小学校の学習指導要領を読んでみると、理科では具体的な体験を通して自然や現象に親しむ方針がとられています。理論よりも経験を通して学ぶ方が、子どもにとって分かりやすく理解も深まるからです。他の科目も同様で、小学校では具体的な体験や経験を通した学びの機会を設けることが、子どもの思考力を深めます。難しいことを考えて身構える必要はありません。親は子どもと一緒に豊かな体験をするように心がけましょう。

例えば、社会科なら子どもと一緒に歴史に縁のあるスポットに行ってみたり、理科であれば、自然に触れながら学校で習うことと関連づけた話をしてあげたりすると良いでしょう。家庭での生活体験が学校や塾で指導を受ける際の土台となります。

まとめ

家庭での過ごし方が子どもの学力や意欲に影響します。子どものやる気を引き出す家庭環境をつくるなら、子どもをむやみに叱らない、一緒に勉強する、集中して勉強するための時間管理をする、自己肯定感を育てるような言葉を投げかける、経験と体験を重視した学びの機会を設けるなど、少しずつできるところから、はじめていきましょう。
一方で子どもを無意味に叱ったり、上から目線で監視したりするのは逆効果になりがちなので、やらないようにしましょう。

西明石の個別指導塾「アンドワン」でも、子どもが勉強する環境づくりには、強いこだわりを持っています。特に私たちが大切にしているのは、講師1:生徒2の指導スタイル。1:1では、講師がずっと隣にいるため、子どもは先生を頼りがちになってしまいますが、講師に対して子どもが2人ならば、先生が1人を見ている間、もう1人は、自分で学習を進めたり、自分で考えて問題を解いたりします。自らが学習するタイミングをつくることで、子どもは自分で考えることをするようになるのです。
成績が伸びていく子どもは、自ら積極的に学習に取り組み、学校や塾でも先生にどんどん質問していきます。まずは子ども自身がやる気を持てるような環境を、家庭でも塾でもつくってあげたいですね。

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