もうすぐ春休み!新年度に差がつくおすすめの学習法をご紹介【中学生】

春休みは、夏休みや冬休みとは違って宿題や課題がほとんど出ません。そのため、1年で1番、お子さんの学習意識が希薄になりやすく、のんびり過ごしてしまいやすい時期です。
しかし、進級を控えた春休みは、時間を有効に使い、勉強面を充実させたいものですよね。机に向かわない我が子を見て「春休みの間に何か勉強をさせた方がいいのでは?」という気持ちになる保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、春休みの「新年度に差がつくおすすめの学習法」をご紹介します。

目次

春休みは自分の時間をつくりやすい期間

春休みは、夏休みや冬休みとは違い、学校からの宿題や課題がほとんど出ないため、比較的自分のための時間をつくりやすい期間です。部活などの時間以外は比較的のんびり過ごしてしまいがちになりますが、春休みの「自分の時間」は、貴重な時間と言えます。
この貴重な時間を毎日のんびり過ごすのはもったいないですよね。起床時間や就寝時間、そして部活の時間などと、1日のスケジュールが決まっているように、勉強の時間もスケジュールのなかに意識的に入れることが大切です。勉強する時間を、積極的に組み込んでみましょう。

学習習慣のリズムを整えて

春休みの勉強で大切なのは、まずは学習習慣のリズムを整えて勉強することです。学校の宿題もとくにない場合が多いため、勉強をする時間をとるのに気持ちが後ろ向きになるかもしれません。ですが、毎日できるだけ同じ時間帯に勉強することを意識しましょう。

学習習慣のリズムを継続させるポイントは、「学習時間を集中できる長さに合わせてコマ割りをする」ことです。たとえば3時間勉強するとしましょう。3時間、ずっと集中し続けるのはなかなか大変です。そこで、30分×6セットなどにコマ割りして勉強時間を考えるのです。セットごとのあいだには、5分休憩などを入れるなどの工夫をするとよいでしょう。コマごとに、勉強する教科を変えるのも効果的です。

春休みは復習を中心に

春休みは、宿題もほとんどないため、具体的にどのようなことを学習すればよいのか悩む人も多いでしょう。春休みの勉強のおすすめは「復習」を中心に勉強すること。自分で学習する場合、次学年の予習も可能ですが、新しい内容を1人で勉強するのは、理解するまでに時間がかかることもあり、効率的ではありません。
一方で、復習は一度学習した内容のため、確認作業が中心となります。そのため、復習の方がはかどりやすく、無理なく勉強を進められると考えられます。したがって春休みは、今学年の「復習」を中心に学習計画を立てるのがよいでしょう。とくに定期テストの結果を振り返り、理解不足となっている単元はピックアップしておくとよいでしょう。

「解く→確認する→解きなおす」を意識して

学習リズムと、学習内容が決まったら、次は進め方を考えましょう。学習の進め方で心がけてほしいのが「解く→確認する→解きなおす」というプロセスです。解きっぱなしにしていても、それが正しいかどうか、理解できているかどうかを確認しなければ、ミスや課題に気づくことはできません。
解いた後は、かならず「確認する」ということが大切です。

丸付けをしてみることや、解説をもう一度読むことなど、自分が考えたものが正しいかどうかを確認する方法はたくさんあります。「確認する」ことを忘れずに行いましょう。さらに、それ以上に大切なのが「解きなおす」ことです。確認して、間違えに気づいても、気づいただけでそのままにしておくと、同じ問題を解いたときにまた同じミスを繰り返す可能性が高くなります。だから、「確認する」のあとにその場でもう一度自力で「解きなおす」ことを忘れずに実施しましょう。できなかった問題が理解しやすくなります。

見る・聞くだけでなく書くことをしっかり

勉強の手段で大切なことは、見る、聞くだけで終わらせるのではなく、しっかり「書く」ことです。書くことは、勉強の基本で、記憶や学習内容を定着させるためにもっとも大切なことです。
たしかに、暗記シートなどを利用し「見る」だけの勉強や、動画などで「視聴する」だけの勉強もたしかに効果的です。しかし、「見る」だけの勉強は、何度も書いて勉強した人が最後の確認をするためのもので、「見る」だけで確実に理解できるようにするのは簡単なことではありません。また、「聞く」だけの勉強をしても、聞いた学習内容を自分の手で再現できなければ意味がありません。

学習の基本は「書く」ことにあります。書くことを基本とし、見る、聞くという行動を組み合わせるとより効果が高まります。教科書で英熟語を見たら、何も見ずに書けるかどうかを確かめてみたり、動画で覚え方を聞いたら、書いて再現できるかを確かめてみたりするとよいでしょう。

発展問題よりも、基礎問題を繰り返そう

春休みの復習は、基礎問題と発展問題のうち、どちらに重点をおくべきだと思いますか。もし少しでも取りこぼしがあるという場合は、基礎問題に重点を置き、繰り返し学習しましょう。課題と感じている内容こそ、基礎問題で繰り返し勉強した方が、無理なく学習量も確保でき、理解も進むからです。
特に自主学習の場合、発展問題を中心に学習しようとすると、難しくて、なかなかはかどらないことも多くなります。また、質問しなければわからないものが出てくることで、やらなければならないことが増えてしまいます。したがって基礎問題を繰り返すことを優先するのがおすすめです。

塾の春期講習を利用するのもおすすめ

春休みは学習時間を確保しやすいと説明しましたが、部活などが忙しく疲れてしまい、自分で勉強時間を確保して計画的に勉強するのが大変だと思う場合は、塾の春期講習を利用するのもおすすめです。
ちょうど塾の春期講習は、復習を中心に勉強することも多く、個別指導なら、自分の得意苦手に合わせ、塾の先生がオーダーメイドでカリキュラムを作成します。わからない問題で手が止まってしまったときも、わかりやすいヒントなどにより、解けるように導きます。勉強のモチベーションが下がってしまうときには、楽しく勉強に向き合えるように、温かく親身になってサポートします。

4月から塾通いを検討している方にとって、春期講習からの体験授業は、ちょうどよいタイミング。塾通いをする前に、その塾が自分に合うかどうかを試したり、塾の雰囲気などに慣れたりできるからです。ぜひ、体験授業でお気に入りの講師を見つけてみてはいかがでしょうか。

まとめ

春休みの勉強は、学習計画を立て、習慣づけをすることが大切です。毎日同じ時間帯に勉強するように計画し、長時間勉強する場合は「集中できる時間にコマ割りをする」などの工夫をしてみましょう。そして、復習を中心に、「解く→確認する→解きなおす」というプロセスでミスや課題を解決しながら進め、書くことでしっかりと学習を定着させていきましょう。
部活などが忙しい場合、家ではなかなか思うように学習がはかどらないというときは、塾の活用も考えてみてください。勉強を効果的に進めるためのヒントを与えてくれることでしょう。勉強面において春休みを充実させられるかは、自分次第です。ぜひ積極的に学習に取り組んでみてください。

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