兵庫県高校入試(推薦入試)で役立つ!面接対策のポイント【中学生】

兵庫県公立高校入試では、推薦入学・特色選抜・連携型入学者選抜において面接が実施されます。これは学力検査のみをおこなう一般入試とは大きく異なる点です。推薦入学・特色選抜・連携型入学者選抜で合格を勝ち取るには、面接を攻略することが非常に重要となります。
しかし、面接を受けた経験がある中学生は少ないのではないでしょうか。今回は、高校入試の面接対策について詳しくお話いたします。

目次

兵庫県の推薦入学・特色選抜について

兵庫県の推薦入学・特色選抜・連携型入学者選抜は、一般入試よりも約1ヶ月早く行われます。推薦入学・特色選抜ともに、合格後は必ずその学校へ入学する必要があるため、第一志望の学校を受験することになります。まずは推薦入学と特色選抜の違いを簡単にご紹介します。

推薦入学を出願するためには中学校長の推薦が必要です。普通科(単位制の普通科も含む)、専門学科、総合学科で実施されます。

特色選抜は、各学校の教育内容を理解していること、そして求める要件を満たしている場合に出願できます。中学校長の推薦は不要で、この点は推薦入学と大きく異なります。普通科の中に、文系・理系、芸術累計、福祉ボランティア類型など、特色ある類型が設置されており、生徒がそれらを選択できる学校で実施されます。
推薦入学も特色選抜も面接が行われます。志望した学科やコースによっては小論文や実技検査も実施されます。
なお、連携型入学者選抜は「中高一貫教育における連携型入学者選抜」です。これは連携型中高一貫教育をおこなう連携型中学校から連携型高等学校への入学者選抜になります。連携型中学校を卒業する見込みがあり、かつ連携型高等学校を第一志望とすることが条件で、中学校長の推薦が必要です。

面接の形式面ポイント

多くの受験生にとって、これまで馴染みのなかった面接。どのように臨めばいいか不安を感じている中学生も少なくないでしょう。
ここでは、面接の形式面におけるポイントを、流れに沿ってご紹介していきます。

入室から席に座るまで

面接前は、控室、または面接会場となる教室前の廊下などで待機することになります。私語をせず、静かに待ちましょう。
自分の順番が来たら、案内の先生より名前が呼ばれます。「はい!」と元気に返事をし、面接会場となる教室のドアの前に進みましょう。
入室前には、必ずドアを3回~4回ノックします。中から「どうぞ」と声がかかるのを確認してから、両手でドアを開けるようにします。

会場に入ったら、まっすぐ面接官に体を向け、「失礼します!」と言い、一礼しましょう。その後、両手で静かにドアを閉めます。
ドアを閉めたら、椅子の横まで進み、軽く一礼します。指示があったら「失礼します」と言い、座るようにします。勝手に座ったり、返事をせずに座ったりするのはマナー違反となりますので注意が必要です。また、一礼のときは「よろしくお願いします」「受験番号〇〇番の〇〇(自分の名前)です。よろしくお願いします」と言うと印象も良くなりますね。

終了から退室まで

面接が終了したら、椅子に座ったまま「ありがとうございました」と深く一礼しましょう。その後、起立して椅子の横に立ち、再度軽く一礼をするとよいでしょう。
教室を出る際は、最後に面接官へ向かって、「失礼します」または「失礼しました」と挨拶し、しっかりと一礼しましょう。ドアの開け閉めは最後まで両手で丁寧に行うよう心がけてくださいね。
また退室後は気を抜いてしまいがちですが、学校を出るまでは、大きな声を出したり友達と面接の内容を話したりしないよう注意が必要です。

話し方

一番大切なことは、明るい声でハキハキと話すこと。普段と比べ、少し大きめの声がちょうどよいでしょう。また話し言葉は「~です、ます」の口調を心がけましょう。尊敬語や謙譲語の使い分けを厳密に意識すると、かえって混乱してしまいます。中学生らしく「~です、ます」のような敬語で話すことができれば十分です。
また、緊張しているとどうしても早口になりがち。一つひとつの言葉をていねいに発音し、ゆっくり話すよう意識してください。

面接の内容面ポイント

多くの受験生は、質問に対する答えをあらかじめ想定して、事前に練習を重ねて本番に臨んでいます。聞かれるであろう質問に対して、自分なりの答えを前もって考えておくことが、面接を成功させる秘訣です。

よく聞かれる質問はコレ!

面接では、いろいろな質問をされますが、よく聞かれる質問が3つあります。まずはこれらについて順番にお話ししていきましょう。

・志望理由(なぜこの学校、またはこの学科を志望したのか)
志望理由を聞かない面接官はおそらくいないのではないでしょうか。そう言い切ってもいいほど、面接では本当によく聞かれる内容です。推薦入学・特色選抜で求められる生徒像は「その学校を第一に志望している者」ですから、この質問に対する準備は入念に行っておく必要があります。学校パンフレットやホームページを見て、その学校ならではの特色を理解し、自分の言葉で志望理由を伝えられるようにしておきましょう。

・中学校3年間でがんばったこと
面接官は、受験生が中学生活でどのようなことに意欲的に取り組んできたか、その姿勢や積極性を知りたいと考えています。自分が3年間がんばってきたことを、具体的に自分の言葉で話せるようにしておきましょう。どんな成果を得たのか、どのような反省点があるのか、それらをどのように高校生活に生かしていきたいのかをまとめておくと良いですね。

・自分の性格について
「自分の性格を一言であらわすと?」「長所や短所を教えてください」など、聞かれ方はさまざまですが、長所や短所、それらに関するエピソードも答えられるようにしておけば十分です。性格については、家族や友人、学校や塾の先生などに聞いてみると、ヒントが見つかるかもしれません。

紹介した3つ以外にも、よく聞かれる質問はほかにもたくさんあります。以下にその一部をまとめておきます。

  • 趣味について
  • 得意科目や苦手科目
  • 入学後にやってみたいこと
  • 将来の夢
  • 最近読んだ本について
  • 最近興味のあるニュース

まずは、よく聞かれる質問の3つをしっかりと準備した上で、その他の質問に答える練習もしておきましょう。

面接官に印象づける答え方

面接官に良い印象を持ってもらうためには、明るく元気に、前向きな姿勢を見せることが大切です。また内容面については、ただ質問に答えるだけでなく、その質問に関する簡単なエピソードも加えて話せるようにしておくとよいでしょう。面接では自分のことをたくさん知ってもらうことがポイントとなりますから、積極的にアピールしていきましょう。

例えば、「部活動は何をしていましたか」という質問があったとします。みなさんならどのように答えますか? ちょっと考えてみましょう!
Aさん:はい、サッカー部で3年間がんばりました。
Bさん:はい、僕はサッカー部に所属し、2年生からはキャプテンになりました。みんなをまとめる立場を任されたのははじめてで、最初は不安でしたが、よく話し合うことを意識しました。たとえば、厳しい中でも楽しい部活になるように、これまでの部の習慣や練習メニューについてみんなで考え直したこともありました。大会は2回戦で負けてしまいましたが、他の部活の先生からは「さすがサッカー部は活気があっていいね」と褒めていただくことが多く、みんなをまとめながら、協力して活動する楽しさなどを経験することができました。

いかがですか?
Aさんの場合、その後面接官から何も聞かれなければ、せっかく3年間頑張ったことをアピールできないまま終わってしまいます。その点、Bさんは、具体的に何をしていたのかわかりやすく、部活動から何を得られたのかまできちんと話せていますよね。
面接では自分のことをしっかりとアピールすることが大切。だからこそ、ただ聞かれた質問に答えるだけではなく、それにまつわるエピソードも話せるように準備しておきましょう。

面接で注意すること

形式面や内容面について詳しくご紹介しましたが、その他にも面接において注意しておきたいことがあります。

・清潔感のある、中学生らしい格好で臨む
面接のときは、清潔感のある格好を心がけてください。制服の肩が汚れていないか、靴がボロボロでないかなどを確認しましょう。また、中学生らしい髪型も意識してください。寝癖はきちんと直して清潔感を損なわないようにするのはもちろん、整髪料を使って髪を整えることはやめておきましょう。自然な髪型の方がよい印象を与えます。

・頭が真っ白になってしまったときこそ、ゆっくり落ち着いて
面接は練習とは違い、独特の雰囲気があるため緊張してしまう受験生がほとんどです。しかし、面接官は受験生が緊張しないように柔らかな態度で対応してくれますので、身構える必要はありません。
面接の質疑応答中に頭が真っ白になって答える内容がわからなくなってしまった場合は、「すみません、少しだけ考えさせてください」と言って時間をもらい、落ち着いて考えるようにしましょう。

では、質問の内容に答えられなかったときはどうすればよいでしょうか?面接官によっては変わった質問をする場合もあります。たとえば「20年後、あなたは何をしていると思いますか」という質問に対し、考えても答えられない場合は「わからない」ということになりますよね。その場合は、「何をしているかは具体的にはわかりませんが、将来の夢である〇〇の仕事に携わっていられるよう、入学後勉強をがんばりたいです。」などと答えるとよいでしょう。ただ、「わかりません」だけよりも「入学後に」という学校生活への熱意を付け加えるとまとまりやすくなり、印象もよくなります。

・目線は面接官のネクタイの結び目あたりを見る
目線は面接官のネクタイの結び目や襟元あたりを見るとよいでしょう。本当は面接官の目を見て話すべきなのですが、緊張もあり、難しいはずです。このあたりを見るようにすると、自然と目のあたりを見ているようになりますので、練習のときに試してみてくださいね。

まとめ

面接は、事前にきちんと対策を練ってしっかり練習すれば、誰でも高評価を得ることができます。よく聞かれやすい質問は、周囲の意見を聞きながら自分なりによく考えて、まとめておくと良いでしょう。そして本番で心がけたいのは、明るく元気にハキハキと受け答えすること。緊張する場面もあると思いますが、焦らず落ち着いて挑めば、必ず練習の成果を発揮することができるでしょう。

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